園長ブログ

卒業式 2

2015/03/28

鞍馬小学校の卒業式。今年は卒業生がひとりだけの卒業式でした。卒業証書の授与もあっという間に終わり、校長先生の式辞、来賓祝辞と続きます。

来賓を代表してPTA会長様が祝辞を述べてくださいました。1枚の布を取り出した会長様は、「これはさくら染めといって、さくらで染めた布です。さくら染めといっても花びらではなく、枝や皮などを使って染め上げます。さくらの花が美しい色に咲くのは、見えないところで木が一生懸命に花を育てているからです。」と伝えてくださいました。そして、卒業生をさくらの花に、木をご両親に例えて、「さくらのように咲いて卒業できるのは、今日までご両親が一生懸命に育ててくださったからです。」とおっしゃいました。

確かに私たちが今こうしてここにいるのは両親や家族をはじめ、多くの人々に支えられているからです。ついつい目に見えるところばかりを見てしまいがちですが、目に見えない支えが、とても大きく大切なんだということを改めて思い直しました。

祝辞の中にもうひとつステキなことばがありました。鞍馬小学校は子どもの人数も少ないし、小規模校だと思っていたが、小規模校というより「大家族校」だとおっしゃったのです。「大家族校」まさに鞍馬小学校をよく言い表しています。子どもたちをまん中に、教職員の皆様、保護者の皆様、地域の皆様が、力を合わせ、それぞれの役割を果たして、子どもたちのために力を尽くしていらっしゃる。そして、子どもたちはお互いに助け合って活動している。まさに大家族です。小さな社会と言っても良いかもしれません。とても、ステキな祝辞に心が動かされました。

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