園長ブログ

あご

2011/10/14

どうも顎の関節が痛いなと思っていたら、だんだん痛みがひどくなってきて、口があけずらい、物が噛みにくいという症状になってきました。常に痛みはあるし、何よりもご飯が美味しく食べられないのが辛かったので、診てもらうことにしました。

原因を考えてみたのですが、最近の口の周りの変化といえば、前歯の治療くらいです。今まで前歯が悪い状態で長い間放っておいたのが、治療をして急に新しい歯が入ったので、噛み合わせが変わって顎がびっくりしているのだろう。と勝手に判断して、歯医者さんに相談して、診てもらいました。

先生は私が症状を説明する前に「仕事頑張りすぎなんちがう」と尋ねられました。何のことかわからず「そうでもないです」と答え、「前歯の噛み合わせが原因なんですか」と尋ねると「それはない」とあっさり。先生は、前歯の治療の時に最初から噛み合わせをきっちりと合わせると良くないので、発音に支障が無い程度にしておいて、落ち着いてから調整するつもりだった。だから前歯が原因ではないとおっしゃるのです。先生はちゃんと次の段階まで考えて、治療してくださっていたのです。それを知らずに素人考えは禁物ですね。勝手に前歯だと思い込んでいました。

最近顎の関節のトラブル(顎関節症)を訴える人が急増しているそうです。特に10代から30代の若い人が増えたように思うと先生はおっしゃっていました。顎関節症の原因は、歯を食いしばる、歯ぎしりをする。左右どちらかの歯だけで噛む、頬杖をつく、噛み合わせが悪い、不適切な牽引(背骨を伸ばすのに顎にベルトを掛けて引っ張る)などがあるそうです。「パソコンの使いすぎじゃないですか。」と先生。パソコンを使っているときは無意識に歯を食いしばっていることが多いのだそうです。たしかに最近よく使っているかもしれません。また、ストレスで寝ている間に歯ぎしりをしていたり、歯を食いしばっていることがあり、気付かないうちに顎関節に負担をかけているそうです。

ストレス・・・ たまっているのかな・・・?と考えてしまいました。どこか思うようにゆかなかなくて、考え込んでいる自分が時々いるかもしれません。ストレスマネジメントできている思っていたのですが、全然できていなかったのです。「こうしたい」という自分の欲に縛られ、振り回され、「そうならない」ことにストレスを感じていたのかもしれません。我欲がつくる罠に落ちてしまうと、どんどん深みにはまってゆきます。お釈迦様は「我欲が生み出す執着から自由になることが苦を取り除く」とおっしゃっています。顎の痛みが、苦しみの深みにはまってもがいている自分に気付かせてくれました。

治療としては、マウスピースを作って頂いて、普段はそれをつけることで顎への負担を減らすスプリント療法という方法をとっています。おかげで。痛みはほとんど無くなりました。あとは、自分の心を上手くコントロールしてストレスをためないことです。これは自分にしかできません。

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