園庭に連れて帰ってきたモリアオガエルのたまご、10日くらいは、何の変化もなく過ぎてゆきました。その間子どもたちはずっと興味を持って観察を続けていたようですが、バタバタしていた私は、モリアオガエルのことをすっかり忘れてしまっていました。ある日子どもたちがおたまじゃくしが生まれたと知らせてくれて、ようやく思い出しました。ちゃんと子どもの気持ちにより添っていれば、忘れることはなかったのでしょうけれど・・・反省です。しかし、保育士の先生方はちゃんと寄り添ってくださっていました。
おたまじゃくしが生まれて何日かしてからたらいの中をのぞくと、少しは大きくなったもののまだまだ小さなおたまじゃくしが、たらいの縁に並んでいました。
子どもたちは、とってもよろこんで、毎日餌をあげています。餌は市販の鰹節、餌をあげると食欲旺盛なおたまじゃくしたちはどんどん食べてどんどん大きくなります。鰹節を少し入れるとおたまじゃくしが寄ってきて、小さな口で懸命に食べるのを見るのが楽しいのでしょう。鰹節を少しずつ少しずつ入れて楽しんでいる子どもたちでした。
そうしているうちに、おたまじゃくしはどんどん成長して、大きくなってゆきます。大きくなってくるとたらいが手狭になって来たので、10匹くらいを残して、他のおたまじゃくしはお寺の庫裏の裏の池、もともとたまごがあった池に返しに行こうということになりました。ペットボトルに何匹かずつを入れてみんなで手分けをして、山の上の池まで連れて行って離してあげたそうです。