池の水の上ではなく、岸にある石の上にある木の枝にたまごをうみつけてしまったモリアオガエル。どう考えてもたまごからかえったおたまじゃくしは石の上に落ちてしまいます。
「どうしてこんな所に卵を産んだんだろうね?」と話していたら、ひとりの子どもが「このまま放っておいたら、おたまじゃくしたちは池には入れないで死んじゃうから助けてあげたい。」と言い出しました。
自然のものにはできるだけ手を加えたくはないのですが、子どもたちの優しい気持ちも大切にしてあげたかったので、お寺の方に許可をいただいて、そのたまごを枝ごと園に連れて帰ることにしました。
卵塊がついている木の枝を静かに切り取り、卵塊を壊さないように慎重に園まで運びます。この日子どもたちは、たくさん山歩きをして疲れていたにもかかわらず、たまごに気を配りながら、山を下りました。