メニューのなかの、七夕ちらしはちらし寿司のうえに、天の川に見立てた錦糸たまごとその両側に織り姫と彦星に見立てて星形に型抜きしたハムが盛りつけてありました。
煮物には冬瓜と油揚げ、星形に型抜きしたにんじんをあしらってあり七夕ムードを盛り上げてくれています。味もできるだけ薄味にして、素材の美味しさがしっかりと感じられるように工夫してあります。
酢の物はさっと塩ゆでした薄切りのキュウリと茹でエビのうえに手作りのポン酢ジュレがかかっています。
このポン酢ジュレがとてもおいしかったので作り方を聞くと、市販品のポン酢を使うのではなく、一から手作りしたそうです。隠し味にライムを使ったそうで、その発想の豊かさには驚かされました。ライムというと私にはカクテルに添えてあるくらいのイメージしかなかったのですが、さっぱりとした酸味が味を引き締めていて、とてもさわやかに仕上がっていました。なぜライムを使うことにしたのか興味が湧いたので尋ねてみると、何となく思いついたそうです。料理はレシピに忠実に作ることも大切ですが、発想豊な遊び心が大切だと思いました。そして和食には似合わないかなと思われがちなとんかつが、味のバリエーションを豊かにしてくれていました。これにもポン酢ジュレをかけると、またちがったさっぱりとした味が楽しめます。
花麩のおつゆは薄味ながら、豊かなだしの香りが感じられるようにしてあります。
一品一品よく考え工夫して作られたお昼ごはんを、みんなでいただくと美味しさも格別です。子どもたちはもちろん、大人もとても満足そうでした。おいしいは、みんなを笑顔にしてくれますね。