園長ブログ

聞く 5

2014/06/30

ラジオや音楽を聴きながら勉強できる人とそうでない人がいるように、人はひとり1人みんな違います。
ときどき、我慢できないほど大きな音がしているわけでもないのに、両手で耳を塞いでしまう子がいます。きっとその子には、大多数の他の人よりも、音がとても大きく聞こえたり、他の人よりも選択的聴取がとても苦手で、同時にたくさんの音が聞こえてきてしまい、混乱するのかもしれません。

それが、大多数の人とは異なっているから良いとか悪いとかいうのではなく、その人の一つの特徴なのです。だから音が大きく聞こえすぎるのなら、大きな音を立てないように配慮するとか、いろいろな音が同時に聞こえてしまうなら、伝えたいことはできるだけ静かな環境で伝えるとか、その人が生きにくくならないような配慮や工夫をするしくみがあれば、その人は困らずにすみます。

ついつい私たちは大多数の人と大きく異なる特徴を持った人を特別視しがちですが、なにか特徴を持っているということは、当然のことです。みんなひとり1人違うのですから。ちがうことを同じにしようとするのではなく、ちがうことを活かしてみんなの役に立つことを考えた方が、みんながハッピーになれそうじゃありませんか。

音が大きく聞こえる人は、小さい音でも聞こえるのかもしれませんし、いろいろな音が同時に聞こえてしまう人は、同時に何人もの話を聞く力を持っているのかもしれません。(あくまでも私の単純な想像ですので、気にしないでください。失礼があればお詫びします)

ひとり1人のいいところを認め合い、そのいいところをみんなのために役立てる。みんながそんな関係になれるといいですね。

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