園長ブログ

おべんとう day 2

2014/06/21

モリアオガエルのたまごの観察に行くことになった5歳児たち、事前にいろいろと調べたり、話を聞いたりして想像や期待が膨らんでいることに加えて、おべんとうを食べて午後も活動するということ自体がいつもと違うことなので、かなり興奮気味です。山を歩いている途中もおしゃべりが止まりません。

このままモリアオガエルのたまごを見に行っても、観察に集中できないかもしれないなー。と少し心配になったので、子どもたちに気持ちを切り替えて落ち着くきっかけになることはないかと考えました。

まずは池に近づく少し手前で立ち止まり、子どもたちに池のことを説明します。今から行く池は、龍神池といって龍の神様がいらっしゃると言われている池です。もしかしたら龍の神様が寝ているかもしれないから、大騒ぎすると起こしてしまう。といった意味のことを説明して、「龍の神様を邪魔しないようにするにはどうすれば良いかな?」とたずねると「静かにす!」「大きな声を出さない!」「(音を立てないように)ゆっくり歩く!」と子どもたちが小声で答えてくれました。もちろん私も小声で質問しています。

保育者には大きな声が必要だと思われがちですが、子どもの声が大きいからと言って、大人がさらに大きな声をかぶせて話すと、子どもの声は、更に大きくなることがよくあります。ですから、敢えて小さな声で話すことで、子どもは耳を澄ませて聞いてくれることがあります。もちろんいつもそうだとは限らないのですが・・・
小声で話すことで、みんなが気持ちを集中して聞こうとするので、ちょっとした一体感が感じられることもあるのです。

子どもに何かを伝えるときもいろいろな方法があります。大きな声で、子どもに聞かせようとするのではなく、小さな声で子どもが聞きたくなるように話したいな。と心がけています。子どもが「聞きたい」と思っているときが、一番聞いてくれると思うからです。

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