当園には、おべんとうデーという日があります。2カ月に1回程度、お家の方の作ってくださったおべんとうを持って園外に出かけます。おべんとうがないと、お昼ごはんを食べるために園にもどってくるので、あまり遠くまで行くことはできませんが、おべんとうをもっていれば、遠くまで足を伸ばすことができます。なにより、子どもたちはおべんとうが大好きです。遠くまで行くことができない乳児クラスのお友達は園でおべんとうを食べる事が多いのですが、自分のおべんとうをひろげるのはワクワクするようです。
おべんとうと言えば、最近日本のおべんとう文化が海外でも注目されているようです。もちろん食事を容器に入れて持ち出すことは世界中で行われているでしょうし、ファーストフードのテイクアウトも食事を持ち出すものです。奥さんがご主人のために、お母さんが子どもたちのために、(もちろん逆もあります)作るお弁当が日常的なのは、外国ではめずらしいのかもしれません。海外在住の日本人の奥さんが、ご主人のために毎日作るお弁当が、ご主人の会社で注目の的になったという話も聞きます。京都には、お弁当箱をはじめとしたおべんとうグッズの専門店がありますが、そのお店のオーナーはフランスの方なのだそうです。ネット販売を始めたところ、世界各国から注文が来ているそうです。
最近の子どもたちのおべんとうの特徴と言えば、やはり、キャラ弁でしょう。園児達のおべんとうもとてもかわいらしいものが多いです。お母さん(時にはお父さん)は大変だろうなと思いますが、キャラ弁も子どもたちが楽しくおべんとうを食べる事ができるように、少しくらい苦手なものでも喜んで食べられるようにとのお母さんの願いの現れでしょう。そういえば、たこウインナーなどは昔からありました。あまり負担になりすぎるのは大変かもしれませんが、お母さんも作っていて楽しい、子どもも楽しく食べられるというのなら、遊び心満載のキャラ弁は楽しくて良いのではないでしょうか。
いろいろなことを楽しくできる工夫は遊び心から生まれます。○○でなければならない!子どもには教え込まなければならない!ではなく、遊び心いっぱい、いろいろなことを大人も子どもも楽しくできることが大切だと思います。