畑でさつまいもの苗を植え、いちご狩りを楽しんだあと、いつもの公園でお弁当を食べていたら、新しく遊具が設置されていることに気づいた子どもたち、お弁当を食べるのもそこそこに、早速、遊具で遊んでいました。
ローラー滑り台のついた総合遊具に登ったり、滑り台を滑ったりして楽しんでいましたが、しばらく遊んでその遊具のことがわかったら、隣にあるロープスライダーが気になり始める子どもたちが現れました。
同じように遊んでいても、ずっと滑り台で遊んでいる子もいれば、それはすぐに飽きて、違う物に興味を持つ子もいます。あたりまえといえばあたりまえです。その子どもが今、最も興味を持っていることを思う存分させてあげること。それが、子どもの発達にとって大切なことです。ですから、子どもが自らの意志で選ぶことを大切にしたいのです。
ロープスライダーに興味を持った子どもたちが、やってみようとしています。その遊具の構造は、ワイヤーを伝って移動する器具にロープがついていてその先にボールのようなものがとりつけてあるので、そのボールの上に乗ってロープを足ではさむような形で姿勢を作って滑るのが、最も安定して安全に滑ることができるようになっています。ところが、子どもたちにはおさえていないと滑っていってしまう器具をおさえながら、ボールにぶら下がる体勢を作るのが難しいので、最初のスタートの所はどうしても大人が手伝ってあげる必要がありました。
私自身も興味のあった遊具なので、最初に興味を持った子どもたちと、遊んでいたら、いつの間にか私がロープスライダーのスタート係になっていました。子どもたちが自力でボールのうえに登るまで、スライダーがスタートしないようにおさえるのが主な役割です。こどもがボールにまたがったら、ロープをしっかり持って放さないように伝えてから、スタートさせてあげるということをしていました。
最初のうちはそっと放していたのですが、もっと早いのが良いという子には、少し勢いをつけるように押し出してあげました。子どもたちは何度も何度も繰り返し遊びます。繰り返すうちにボールに登るのも上手になってきた子どもたちですが、それでも子どもの準備ができるまでは、器具が動かないように止めていないとならないので、私はそこを離れられなくなってしまいましたが、子どもは、歓声を上げて楽しんでいました。