保護者がいらしてくださって、お話しを伺う機会がありました。お母さんから「子どもを信じる事が大切だと気づき、心に余裕を持って子どもと接するととても気持ちが穏やかになった。」というお話しを伺っていたら、とても嬉しくなりました。
「そう思えるようになったのも、保育士の先生が話を聞いてくれたり、さりげなくアドバイスしてくれたからだ。」ともおっしゃってくださって、更に嬉しくなりました。
ところが、ちょっと意外だったのは、お母さんのこんなことばでした。「幼稚園では、学校のように子どもの教育について先生と話し合う機会が多いけれども、保育園はただ預けるという、どこか事務的なイメージが強くて、子どもの育ちや発達、教育についていろいろなことを話せるところではないと思っていた。鞍馬山保育園に来て、保育園でも子どものことについて相談できるということに気がついたし、今では先生方に話を聞いてもらったり、アドバイスしてもらうことがとても助かっている。」
私たち、保育園の職員にとって、保護者のサポートは子どもの発達を保証するうえでとても重要な仕事ですし、保護者とチームにならなくては、子どもを育てることはできません。そう考えているのだけれど、保育園って、「ただ子どもを預けるところ」というイメージがあるのだということが、ちょっと意外でした。でも、話をしてくださったお母さんは、最初のイメージはそうでも、今ではちゃんと理解してくださっていることが嬉しく思いました。こうして保護者が持っていらした保育園のイメージが変わったのも、先生方が現場で、保育士、調理師、栄養士、用務員などなど、それぞれの役割をしっかりと果たし、丁寧に保育してくださっているからこそだと思いました。