先日、保護者の方が、園長先生に話したいことがあると2人で来園されました。どんなお話かな?とちょっとどきどきしながら面談に臨んだのですが、用件は事務的なことだったので、10分ほど話をして終わりました。
そこから、自然と子どものこと、子どもが育つこと、という話題になって、お2人ともご自身の子どもや、子育てのことを話してくださいました。仕事が忙しかったり、心配ごとがあったりして心に余裕がないと、ついつい、子どもを受け止められなくて、辛く当たってしまったり、もー!うるさいなー!と思って、叱りつけたりしやすくなる。しかし、そうした後で、もっと優しく受け止めてあげたほうが良かったのになー!と後悔することもある。受け止めてあげなくてはいけないのに、受け止められないことが多い。といったことを話してくださいました。
前に、子どもが夜泣きをすることがあって、どうしようかと悩んでいたときに、保育園の先生に相談したら、そんなときは、「そばにいるよ」と言って安心させてあげればいいですよ。とアドバイスしていただいた。半信半疑だったけれども、やってみたら効果覿面、子どもは安心して寝た。先生には感謝している。とも話してくださいました。その話を聞いて、私もとっても嬉しくなりました。保育士の先生たちが、専門性を活かして保護者をサポートしてくださっていることが実感できたからです。
お母さんもお父さんも、仕事や子育て、介護など忙しかったり余裕がなかったり、一生懸命にがんばっていらっしゃるのです。そんな大変な思いをされているお母さんにアドバイスはできなくても、話を聞かせていただいて共感する。そっとサポートして差し上げる。そんな存在でいられると良いと思います。