スマホが便利だから、それ一つで何でもかんでもできてしまうからとあまりにも頼りすぎると、バッテリーが切れるなどしてスマホが使えなくなったときには、とても困ります。そんなときに、依存してしまっているのかと思います。
便利になるということは、自分がすることをアウトソーシングしていることだと聞いたことがあります。スマホや携帯がなかった頃は、よく使う電話番号は覚えていました。もちろん、電話なんて一軒の家に1台(1回線)ですから、今のように1人1台以上持っていて、覚える電話番号がたくさんあるわけではありませんでしたし、携帯電話のように電話番号が11桁もあるわけではなく、市外局番を除けば、7桁ですんだこともあるでしょうけれど、良くかける電話番号は覚えていました。
ところが、今は携帯やスマホが覚えているので、覚える必要がありません。頻繁にかける人の番号くらいは覚えているかもしれませんが、必要性がないと覚えようとしないものです。電話番号を覚えるとう仕事を携帯やスマホにアウトソーシングして、自分では行わなくなってしまった。ということです。
また、車のナビも便利ですよね。行き先さえ入力すれば、音声で案内して目的地まで、ちゃんと連れて行ってくれるのですから。
ナビがない頃は、地図を見てどのルートで行くか。目的地までの距離や道路の条件などいろいろな要素を考えて決めたものです。その過程で、この海沿いの道路から眺める海の景色はきれいかな。この峠道は曲がりくねっているから運転に注意した方が良いなと想像力を働かせたものですが、ルートを選ぶ作業をナビにアウトソーシングすると、海辺の景色を想像するなどはあまりしなくなるかもしれませんね。
もちろん、運転中に停車して地図を見る煩わしさから解放されたり、どこで曲がれば良いか早めから知らせてくれるので、安全運転に集中できるメリットはあります。
技術の進歩により、いろいろなことがアウトソーシングできるようになったものです。