保育士の先生が自分を変えることに取り組んだことを聞いて、 できそうなことは真似をしてみようと思ったので、早速、「ステキなことば」を試してみました。「たのしい」「うれしい」「ステキ」「素直」「信じる」「清らか」「見守る」「きれい」「明るい」「ありがとう」くらいはすぐに出てきますが、他に何かないかな。と考えると、なかなか思い浮かばないものです。あまり長い時間をかけていられなかったので、5分くらいにしておきましたが、同じことばばかり、何回も言っている状態です。
それでも、実際にやってみると、なんだか、心が軽く晴れやかになった気がして、嬉しくなってきました。「何て単純なやつなんだろう!自分は!」なんて思ったりもしましたが、単純でもなんでも、晴れやかで、たのしい心でいられたら、うれしいものです。
いつも、こんな心でいられたらいいのにとも思います。
以前、ある職員から「園長先生顔がこわい!」と言われたことがあります。その時は怒っていたわけでもなくイライラしていたわけでもなかったのですが、何か考え込んでいて、眉間にしわでも寄せていたのかもしれません。「そんなことないでしょ?」と返事をしましたし、自分でもそんなに「こわい顔」をしているとは思っていませんでした。
最近「ステキなことば」を試してから、ちょっと嬉しい気持ちで園に行きました。自分の心のベースが嬉しいと、いろいろなことが楽しく考えられて、良い循環に入れそうな気がしました。明るい気持ちで、「おはよう」と挨拶したら、その先生が「園長先生、今日はニコニコ顔ですね。うれしい!」と言ってくれたのです。
そのことばを聞いて、ハッ!としました。それまで、自分はこわい顔をしているつもりはなかったのですが、「本当にこわい顔をしていたんだ」と気づきました。
自分の顔は鏡を使わないと見る事ができませんが、まわりに鏡になって「こわい顔」とか「ニコニコ顔」とか伝えてくれる人がいるから、気付く事ができたのです。そんな人がいてくれることって、とってもありがたいことです。
そうやって伝えてくれる人がいることのありがたさと同時に、表情でさえまわりの人に影響を与えるのだから、言動はもっと大きな影響を与えているのだということを感じました。頭ではわかっているつもりでしたが、実際にはわかっていなかったのです。まず、心を穏やかに保つようにできれば、表情も言動も穏やかでいられるように思うので、これからは、できるだけ穏やかな心で、明るい気持ちで、ニコニコ顔でいようと思います。保育士の先生が教えてくれた「ステキなことば」から大切なことに気付く事ができました。