OECD(経済協力開発機構)が実施しているPISA(Programme for International Student Assessment)は、日本では「生徒の学習到達度調査」と訳され、15歳の子どもたちを対象に読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野について、3年ごとに調査が実施されています。2000年から調査が始まり、2012年に5回目の調査が行われました。この調査は、 65か国・地域(OECD 加盟 34 か国、非加盟 31 か国・地域)、約 51 万人の生徒を対象に調査を実施、日本では無作為に選出された全国の191の学校から、約6,400人の生徒が参加しています。2012年調査方法は2時間の筆記型調査と約30分間の生徒質問紙を実施した後、国際オプションである40分間のコンピュータ使用型調査も実施されたそうです。
2012 年調査の内容は、「数学的リテラシーを中心分野として、読解力、科学的リテラシーの3分野を調査。また、国際オプションとして、コンピュータ使用型調査(デジタル数学的リテラシー、デジタル読解力、問題解決能力)も実施。」
「PISA調査は、義務教育修了段階の15歳児が持っている知識や技能を、実生活様々 な場面でどれだけ活用できるかをみるものであり、特定の学校カリキュラムをどれだ け習得しているかをみるものではない。」
「思考プロセスの習得、概念の理解、及び各分野の様々な状況の中でそれらを生かす力を重視。」とあります。(OECD 生徒の学習到達度調査〜2012年調査国際結果の要約〜 文部科学省 国立教育政策研究所 より)
つまり、「知識や経験をもとに、自らの将来の生活に関する課題を積極的に考え、知識や技能を活用する能力があるか」をみるもので、「学校の教科で扱われる知識の習得を超えた部分まで評価しようとする」ものです。