いつもと違う「やきそばやさん」という形で、昼食をいただき、いろいろな発見がありました。何時までに食べ終わることができるように食べてみようという意識をもって、実際に時計を見て、時間を意識して食べてみようという姿が見られました。もちろん私が、そうしなさいといったわけではありませんし、どうしてもやらせようとしたわけでもありません。「こんなことできる?」と提示してみたら、子どもが意外と乗ってくれたというだけのことです。しかし、子どもには私が思う以上の力があって、ちゃんと自分で時計を見て、食べることを調節していたのでした。普段あまりそういう姿を見ない私にとっては、嬉しい驚きでした。
後日、普段通り子どもたちと一緒に昼食をいただいているときのことです。どうやら、次の予定があったかなにかで食べ終わる予定の時間が決まっていたようで、先生に「もうあまり時間が無いよ」と言われている子が何人かいました。どうやらおしゃべりが楽しくて、ついつい食べる方がおろそかになっているようでした。先生に促されるとその時は、食べるのですが、ついついおしゃべりの方が楽しくなって、箸が止まってしまうのです。その姿を見て、やきそばやさんの時にはあれだけ積極的に時間を気にして食べていたのに、どうして今日は何度も先生に促されているのだろうという疑問が湧いてきました。やきそばやさんの時とは何が違うんだろう。昼食のメニュー?子どもの人数?その場の雰囲気?いろいろと思いを巡らせてみましたが、なかなか納得できる答えが見つかりません。そのことを考えては答えが見つからず忘れたり、また思い出したりと、もやもやすることがしばらく続きましたが、そのうちそれも忘れてしまった頃にふと思いついたことがありました。