とてもたのしみにしながら、やきそばやさんにやってきた子どもたち、私の説明を聞いて、食べ終わる目安の時間を理解してくれました。お皿を持って、盛りつけてもらいながら、いろいろ注文していました。いつもと違う雰囲気にちょっと緊張したのか、後でお代わりをしようと思ったのか、「焼きそば少しだけ」と注文している子もいましたし、元気に「大盛り!」と注文している子もいました。「お肉多くして」「にんじんは少なく」など細かな注文にも対応してもらって、こどもたちはとてもうれしそうにしています。
そうして、食べ始めた子どもたちは楽しそうに、おいしそうに食べていました。食も進むようで何度もお代わりしている子もいましたし、最初は少しだけにしてもらった子も、お代わりをしていました。食べ終わる目安時間のことは、大人から積極的には口にしないようにしていましたが、子どもたちは結構意識していたようです。「まだ時間があるから、もう一回お代わりをしよう」だとか、「もうお代わりしている時間はないなー」「もうすぐ時間だからちょっと急ごう」などのことばが子どもたちの口からよく聞かれました。
もちろん、「時間内に食べ終わること」自体が目的ではありません。いつまでもだらだらと食べ続けるよりも、食べようと思って食べた方がおいしく楽しく食べられるということを経験してほしい。そのためのひとつの方法として、どこかで時間を意識していてくれるとよいと考えていたのです。
子どもたちは、思っていた以上に時計や時間を意識したり理解しているのが意外なくらいでした。そういうことが得意な子も得意ではない子も、3歳児でも5歳児でもそれぞれによく理解し、積極的に応用しようとしているのでした。