3月になって、暖かかったり寒かったりを繰り返していましたが、ようやく暖かくなってきました。今日はお彼岸の入りです。暑さ寒さも彼岸までなどといいますが、このまま暖かくなることはなさそうな気がします。早く暖かくなってほしいと思う気持ちもありますが、気温が低めだと良いなと思うこともあります。月末に学童保育に来ている小学生と、卒園式を済ませた5歳児たちと計画しているプログラムがあります。
お寺のある場所でコウモリが冬眠しているのそうなので、観察しに行く予定です。コウモリについては何度も書いているので、重なる部分があるかもしれませんが、ご容赦ください。
越冬しているのはヒナコウモリという種類のコウモリだといわれています。ヒナコウモリを調べてみると、ウィキペディアには、「ヒナコウモリ(Vespertilio sinensis)は、コウモリ目(翼手目)・ヒナコウモリ科・ヒナコウモリ属に分類されるコウモリの一種。2002年(平成14年)3月に『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物 -レッドデータブック- 1 哺乳類』が作成された際には絶滅危惧II類(VU)であったが、2007年(平成19年)8月3日に発表されたレッドリスト(2007年版)では、生息情報の増加を理由にランク外とされた。」とあります。
『京都府レッドデータブック』(京都府のホームページに掲載)には「本来は樹洞を昼間の隠れ家にするコウモリであるが、大木が激減し、樹洞が消失したために、家屋を利用せざるを得なくなっていると思われる。」という選定理由で「絶滅寸前種」に指定されています。
日本哺乳類学会レッドデータカテゴリー(1997)では、「存続の基盤が脆弱である。 生息条件の変化によって容易に上位のランクに移行するような 要素(脆弱性)をもつ。」「希少」に分類されているようです。
『京都府レッドデータブック』(京都府のホームページに掲載)の記述を引用してみます。まず、日本国内での分布は北海道、本州、四国、九州。京都府内の分布区域は「正規には滋賀県側に当たるが、滋賀県と京都府の境にある比叡山の本堂に200~300頭の出産・育児集団が毎年形成されるのが知られる。これらのコウモリは当然採餌行動は京都府でも行っていると思われる。なお、2001年3月に京都市鞍馬寺で14頭の冬眠している本種が発見された。」
ここにもあるように、毎年ヒナコウモリが冬眠しているところがあるのです。そこにコウモリが見られるといいなと思っています。あまり暖かくなると。コウモリは冬眠をやめて、どこかに飛んで行ってしまうのです。