子どもたちが、親子丼やさんにやってきました。「いらっしゃいませ!」「どれくらいの量にしますか?」と聞くとちょっと照れ気味の子どもたち。「大盛り!」という注文を聞いて鍋を火にかけると、目の前で具が煮えて、流し入れた玉子が固まってゆくのを興味深げに見ています。「なんで、玉子の色が変わるん?」と聞いてくれる子もいます。「なんでかなー?」と聞き返すと、「うーん」考えて、いろいろな答えを返してくれます。もちろん答えない子もいます。子どもが不思議だと思ったことを「なんでかな?」とじっくり考える事ができる時間やチャンスを奪わないようにしたいものです。
玉子に火が通って、ふわっと固まったら、ごはんの上にのせてあげて、「おまちどおさま。熱いので気をつけてください。」と出してあげると、ニコニコしながら「ありがとう」といって自分の席に持って行って食べていました。
おいしかったのか、いつもと雰囲気が違って嬉しかったのか、お代わりして食べる子が多かったように思います。中には、そんなに食べて大丈夫?と思うくらい何度もお代わりする子もありました。
「先生おいしかったー!また、つくってな!」そんな声をたくさん聞くことができました。週明けの月曜日、「園長先生がごはん作ってくれた。と子どもが言っていたのですが、本当ですか?」と保護者に尋ねられたので、親子丼やさんの話をしたら納得してくださり、子どもが家で「おいしくていっぱいおかわりした。と言っていました。」と伝えてくださいました。私は配膳プラスその前の一手間の手伝いをしただけですが、子どもたちの食事に少しの楽しさをプラスできたのなら、幸いです。