子どもたちが、とても興味と意欲を持って取り組んでくれたステンドグラス作り、子どもたち思い思いの作品ができあがりました。少し特別なケアが必要な子もその子に合わせた方法で取り組めるように先生方が工夫して考えてくれたので、とても楽しんで作品を作っていたようです。ひとり1人がやりたいことをやりたい方法でできるように環境を整えてあげることが、最も大切なことです。私たちの仕事は、子どもたちがやりたいことをどうしたら実現することができるのか、どんな環境が必要か、どんな条件を整えると良いのか全力で考えてやってみることです。今回のステンドグラスのように同じことに取り組むのであれば、その中で選択肢を用意して、子どもが自分で選べるようにします。決して大人が用意した一つのことを全員に同じように一斉にやらせるのではありません。
そんなことをして子どもがやりたいことばかりやっていては、やらなくてはならないことをやらなくなってしまうのではないかと思ってしまいがちですが、決してそうではないと思います。やりたいことを思う存分できるからこそ、困難なことにも取り組めるのです。自分がやりたいことを成し遂げるためには、困難を乗り越える努力をします。そこで達成感や充実感を感じられる。そういう経験が多ければ多いほど、困難に立ち向かう力が培われるのだと思います。もちろん子どもに好き放題させると言っているのではありません。その子の発達を最大限保障するために、子どもが意欲的に取り組めるような方法を考えるのです。その際、何歳児という枠にとらわれすぎない方が良いのです。もちろん、年齢が高い方がいろいろなことはできますが、その子に合った環境さえ用意し、その子が興味を持ち意欲的に取り組むことができれば、30分以上も集中してステンドグラス作りに取り組んで、すばらし作品を作り上げた3歳児のように、年齢に関係なく力を発揮するのです。