園長ブログ

職員バンド 4

2013/12/19

発表会当日、子どもたちがとても楽しそうにいきいきと発表をして、保護者の皆様も練習を重ねたダンスや歌を披露して下さったあとの、職員バンドです。気付くのが遅すぎて、練習も十分ではない自分自身に不安を抱えながらも、もうここまできたら覚悟を決めて楽しむしかありません。

職員が舞台に並んで幕が開くと、担当者が今回、なぜ職員バンドをするのかをこんなふうに説明してくれました。

今回、職員が、自分たちで曲を選び、自分の選んだ楽器をもって一つの曲を演奏することにしました。ひとりひとり違う個性豊かな職員が、自分の選んだ楽器を使って一つの曲を演奏するためには、全員が自分のパートをしっかりやること、その上で、他のみんなのことを考え、ハプニングにも対応できるように実力を養い、気持ちを一つにして曲に向かうことが大切だと考えたからです。
当園の理念は「みんなのいのち輝く保育園」です。自分の持ち味を活かすことによってひとり1人が輝く、その持ち味をもって、みんなの幸せに貢献することで自分のいのちも輝き、みんなのいのちも輝く。つまり「いのちが輝く」に通じるのです。
みんなが同じことをやるよりも、ひとり1人が自分のよいところを活かして、みんなのために貢献する。それは、当園がめざす姿であり、バンドの姿でもあるのです。だから職員バンドをやることにしたんです。

私はステージの上でこの説明を聞きながら、心の中で大きな拍手を送っていました。まさか理念に繋げて説明してくれるとは思ってもいなかったので、驚きのあとにはうれしさがこみ上げてきました。「みんなちゃんとわかってくれているんだ」と思うととても嬉しくなりました。

そして、演奏が始まると、練習の時以上に、楽譜を追うのが難しくなっています。明らかに練習不足です。練習量が豊富であれば、練習も本番もそれほど違わないものです。

多少ハプニングがありながらも、何とか無事に最後まで納めた職員の皆さんの力には心を動かされました。

後日お目にかかった保護者から、「職員バンド良かったですね!」ということばもいただきました。担当者を中心に、職員のみんなが理念に向かって心を合わせ、力を合わせて下さったからです。

ありがとうございました。

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