和田直樹さんのギターサロン。せっかくみんなで集まったんだから、みんなでセッションしよう!が一番の目的の「新感覚ギターレッスン」です。ひとりでこつこつ練習するのも良いのですが、それをやるためには、ギターが弾きたいというモチベーションが高くないと難しいと思います。
ところが、私のようにどんなことをするのだろう?いきなりセッションってどんな感じなのだろう?初めてでも本当にできるの?という気持でで参加しても、少しはできるものです。というより、弾けるようになりたい、一緒に演奏してくれる人に合わせられるようにしなくては!という思いからか、その時間だけも一所懸命に練習しようとします。実際、私も休憩時間にも練習していました。左手の指先は痛くてしびれてくるし、弦を押さえることすら満足にできないのに、「指先が痛い!」といいながらも練習していました。
「なぜだろう?」と後からふりかえって考えてみると、まずセッションは緊張しますが、ほどよい緊張感が、練習しようという気持ちを引き出してくれることもあります。何よりも、だれかと一緒に一つの曲を演奏したり、終わり方を考えて合わせたり、心を合わせて一つのことに取り組むことが楽しいのです。たとえ終わり方だけでもきれいに合えば気持ちが良いものです。
もうひとつは、今のままの自分で良いということです。全く初めての人は、その人ができる精一杯をやって参加すれば良いのです。私のように1小節4拍のうち、最初の1拍しか音を出さないのに次のコードが準備できないほど下手でも楽しめました。どうしても練習というと、髙い目標を設定して、がんばってそれに取り組むイメージですし、目標に届かない自分、できない自分を意識してしまいがちです。今のレベルでいいから、今の自分のままで参加して、自分の精一杯をやって、セッションの中で一つの役割を果たせば良いというスタンスだと、肩の力を抜いて気楽に楽しみながら参加できます。
だれかと一緒に一つのことに取り組むことのうれしさ楽しさ、そして、自分ができる範囲で参加すればいいんだよ。という感じで、目標に到達できない自分といったネガティブな自己イメージを持たなくても良いところが、楽しさの理由なのかな?と思いました。