園長ブログ

世界のリーダー

2013/12/05

オランダの方がおっしゃった「日本の人は協力、協調する」ということから、私たち日本人がもともと持っている協力する力や協調する能力に改めて気付くことができました。協力、協調とは少し違うかもしれませんが、震災の時でも略奪などが起こらなかったと世界中のメディアで取り上げられていました。地震、かみなり、火事、おやじではありませんが、日本はもともと地震、台風、大雪などの自然災害が多い国です。その自然災害が多い国で農耕を営んで暮らしていたことで、日本の文化の根底には、耐え忍ぶ力や、他の人と協力すること、助け合うことが醸成されてきたのかもしれません。ですから、私たちは協力する、助け合うという社会を構成するためにとても大切な遺伝子を持っているはずです。ただ、この協力、協調する能力が間違った方向に発揮されると滅私奉公的な考えや、全体主義に流されやすくなってしまうのかもしれません。そうならないように注意しながら協力、協調する力を、ひとり1人が幸せになることができる社会の発展のために活かせると良いと思います。

そのためにも、子どもたちが幸せでなくてはならないのです。「子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培うために」(保育所保育指針)保育は行われなければならないのです。子どもがひとりの人間として大切にされ、信頼され、幸せに育つからこそ、子どもの心に、人を信じて、大切にすることが生まれてくるのです。もともと、私たち日本人が持っている協調、協力するという良いところが存分に発揮されるように子どもが育つことを考えれば、より良い社会、望ましい未来が近づくのではないでしょうか。

日本の文化を大切にしながら、少子高齢化をはじめとした現代の社会の現状を踏まえて、どんな保育を行うのが良いのか、既存の固定概念を取り払い、原点にかえって考えたいものです。
子どもたちが幸せに育ち、大人になった時には、世界中のみんなが幸せになれることを積極的に考え、進めるリーダーになることを祈らずにはいられません。

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