ダイノストリートを抜けると、ほぼ全身の骨が保存されてるカマラサウルスの全身標本が発掘途中のような姿で出迎えてくれます。これを俯瞰するように階段を上がると、そこは「恐竜の世界」ゾーンです。40体以上もの恐竜全身骨格が展示されていて、まさに恐竜だらけです。その上リアルに再現されたジオラマや、動く恐竜もたくさんいます。あまりにもたくさんあるので、何が何だかわからなくなってしまいそうです。しかし、研究の成果がとてもわかりやすく解説、展示してあるので、じっくりと見ることができれば、とてもおもしろいと思います。「どんな声を出したの」という展示では、恐竜の聴覚器官や発声器官をその化石から研究して実際に出したであろう声を推測して示してありました。これらの膨大な数の充実した展示は、長径84m、短径55m、高さ37.5mという巨大な空間の中にあるのです。しかもその空間には柱がありません。音声ガイドを聞きながら、進んでいたら建物についての説明がありました。設計は黒川紀章さんでした。恐竜のタマゴのように見えるが、そのイメージではなく、柱のない大きな空間を作るために、このような形になったそうです。
いろいろな意味で充実している博物館だと思いました。