福井県立恐竜博物館を訪れました。夏頃から子どもに連れて行けとせがまれていたのですが、なかなか時間がとれなくて実現することができませんでした。しかし、どこかで思い切らなくてはずっと行くことができないだろうと思い、なんとか予定をやりくりしました。車で行くと予算的にも安価ですし、時間的にも列車で行くのと変わらないのですが、どうも渋滞しそうだったので列車を使ってみました。京都駅からサンダーバードで福井まで行き、えちぜん鉄道に乗り換えて勝山まで、その先はバスかタクシーです。
えちぜん鉄道には初めて乗りましたが、なんともいえずローカルな雰囲気がステキでした。ゴトゴトとゆっくり走ってゆく様子や木々の間を抜けてゆく感じが、どこか鞍馬と出町柳の間を結ぶ叡山電鉄に似ているように思います。一両編成で運行する車両には、アテンダントと呼ばれる、女性乗務員さんが乗っていて、車内放送をはじめ、乗客の質問に答える、案内をする、乗降のアシストをするなど様々な乗客サービスをしていらっしゃるのが新鮮でした。今年10周年を迎えたということだったのですが、駅の設備の一部に歴史が感じられたり、レトロな雰囲気があったりしたので、ちょっと気になりました。
調べてみると、えちぜん鉄道は福井市・勝山市などが出資する第三セクター方式の鉄道なのですが、以前、京福電気鉄道が福井県下で運営していた越前本線・三国芦原線を京福電気鉄道の撤退に伴い、引き継いで運営するために設立されたそうです。
道理で途中の駅にレトロな感じが残っていたりするのですね。
京福電鉄といえば、以前、鞍馬、出町柳間の鞍馬線と八瀬、出町柳間の叡山本線を運営していた会社です。1980年代に子会社叡山電鉄を設立し、分社化しました。現在、京都では、四条大宮、北野白梅町と嵐山を結ぶ、通称嵐電と叡山ケーブル、ロープウエイを運営しています。以前運営会社が同じだったことは関係ないとは思いますが、えちぜん鉄道と叡山電鉄は雰囲気がどこか似ていると感じました。
えちぜん鉄道のアテンダント、運転手さん、駅員さんなどスタッフの皆さんがきちっとした制服を着用していらっしゃることが、とてもさわやかで上品な感じがして、駅などの設備のレトロ感と相まって好印象でした。アテンダントの方に、皆さん服装に気をつかっていらっしゃるのですかと尋ねたら、10周年を迎えたのを機に制服が新しくなったのだと教えてくださいました。みだしなみといいますが、大切なことですね。