園長ブログ

きらきら

2011/09/23

一気に秋の空気が流れ込んできて、ひんやりと肌寒くなったある朝、少し高くなったように感じられる空に、刷毛で掃いたような雲が浮かんでいます。

ふと、窓の外に目をやると、すぐ側にある樫の木がキラキラッ!キラキラッ!と輝いて、まるでイルミネーションで着飾ったクリスマスツリーのようです。近づいてようく見てみると、葉っぱ一枚一枚の先に夜露のしずくがついてその一つ一つが、昇ったばかりの日の光を受けて光っているのです。そこへひときわ涼しい風がサッとやってきて葉を揺らすと、それぞれのしずくが瞬くように輝きます。その美しさに思わずカメラを構えてしまいました。でも写真でその空気感を表現するのはむずかしいものです。人間の目ってすごいですね。目だけではなく他の感覚も同時に使っているからかもしれません。

向かいの山の杉の木の梢の輪郭がが朝の光にくっきりと浮かび上がり、何気ない日常の風景がとても美しかったので、しばらく見とれてしまいました。

葉っぱの先のしずくは相変わらず瞬いています。じっと見ていると、しずくの中に虹が入っているかのように七色に輝きます。しずくが揺れるので、太陽の光の屈折率が変化するのでしょう、。青っぽく見えたり赤っぽく見えたり白く光ったりしています。

こんな美しさに接すると、疲れも、心に引っかかっていることもすべて溶けて、穏やかな気持ちになります。

 

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