特別警報がこんなに早く、しかも身近で発令されるとは思いませんでした。朝、ラジオから番組のパーソナリティーのこんな話が聞こえてきました「放送で特別警報が解除されたと言ってしまうと、警戒しなくても良くなったような誤解を視聴者与える。特別警報が警報に切り替わっただけで、引き続き厳重な警戒が必要なことにはかわりはないいので、伝え方には細心の注意を払わなくてはならない。」
それを聞いて、特別警報が発令されたから、特別警報が解除されたから、大丈夫という考えが自分自身にもあったように思いました。警報が発令されたら警戒すべきなのに、その上のランクの特別警報というのができたことで自分の中で警報の重大さの位置づけが下がってしまったのではないかと思ったのでした。
16日の早朝は猛烈な雨風でしたが、時間と共におさまってきて10時頃には雨もほとんど降らなくなり、雲間から薄日も差すようになりました。周辺に被害がないか確認しましたが、幸い大きな被害はありませんでした。あれだけ強い雨が長時間降ったのにも関わらず、ありがたいことです。しかし、普段は水なんてないような所から水が出ていたり、谷の水かさが大幅に増えていたりしています。お寺の職員さんと一緒に危険箇所がないか見て回っていたら、突然大きな音がしたので、山崩れか、倒木かと思って音のした方を見に行ってみたら、直径60センチはある大きな木が倒れて他の木や土砂と共に参道を塞いでいました。つい10分ほど前に私たちが通った所です。もう少し遅かったらと思うとぞっとしました。風雨が収まってからでも、倒木や土砂崩れは起こりうるということを目の当たりにし、台風の猛威はもちろん自然の厳しさを感じました。
今日は台風一過、昨日までが嘘のような美しい青空が広がっていました。自然の厳しさと美しさの両面を改めて感じさせてくれた台風18号でした。