5歳児たちがお地蔵さまのおみぬぐいをしている様子を先生から聞きました。子どもたちからは「お地蔵さんが『ありがと』うって言ったはるのが聞こえる」「目をきれいにしてあげたら、お地蔵さまの目がだんだん開いてきた。」「明日もお地蔵さまをきれいにしてあげたい。」などのことばが聞かれたそうです。微笑ましくなります。
子どもたちが興味をもったお地蔵さまの持ち物、六体のお地蔵さまは次のようなものを持っていらっしゃいます。
柄香炉といって香炉に持ち手がついていて、持ち運ぶことができる香炉があり、その柄香炉を持っていらっしゃるお地蔵さま。左手に数珠を持っていらっしゃるお地蔵さま。合掌していらっしゃるお地蔵さま。幢幡といって仏様や菩薩様を荘厳し供養するための幡を持っていらっしゃるお地蔵さま。意の如く願いを叶えてくれる宝の珠とも言われ、仏様の教えの象徴とも、お地蔵さま自体を表すとも言われる如意宝珠を持っていらっしゃるお地蔵さま。錫杖と宝珠をもっていらっしゃるお地蔵さまがいらっしゃいます。錫杖は杖の先に金属の輪がついていて、振ると音がする仏具で、もともと修行僧が山野を歩く際に獣を避けるために用いたと言われています。山に入るときに、熊よけに鈴をつけるようなものでしょうか。金属の部分だけを短い柄につけ、これを振りながらお経を唱えたりすることもあります。
この中からどれだけの実物を子どもたちに見せてあげることができるでしょうか。