学童保育に来ている子どもたちと、何かしら作って食べよう!というスタッフの意見から出発し、先ずは主食のご飯を炊くことをしっかりとやってみたい。それなら、炊飯器任せではなくって、お鍋や土鍋などを使って炊飯する経験ができると良いという願いから企画された青空クッキング。子どもたちはどの工程もとても丁寧に行い、ご飯が炊きあがりました。
保護者の皆様にはあらかじめどんな目的で何を行うのか説明して、空のおべんとう箱を持って来てくださいとお願いしていたのですが、本当にご飯だけを子どもが食べるのだろうかと心配されたのか、「本当に空のお弁当箱だけで良いのですか」と何度も確認された保護者もいらしたそうです。
正直なところスタッフも、白米だけで他のものが何も無いのも少し食べにくいかもしれないと考え、鞍馬の名物である山椒と細かく刻んだ昆布をつかった佃煮(木ノ芽煮と呼ばれることが多い)も少し用意しておきました。
そして、いよいよお昼ご飯の時間です。炊飯器、ステンレス鍋、土鍋と並べて、子どもたちが持参した空のお弁当箱に自分でご飯をよそって食べ比べていました。硬さや歯触り、味はもちろん、見た目や香りなどもしっかりと比べています。みんな味の違いを感じようと真剣そのものです。もちろんどれがおいしいかは好みによって違います。
炊飯器で3合、ステンレス鍋、土鍋で4合ずつ炊いた11合のご飯はあっという間になくなってしまいました。参加した子どもの人数が13名とスタッフが2人、プラス私だったのですが、大人はほんの一口ずつしか食べられないくらいに子どもたちはよく食べていました。もちろんおかずがなかったこともありますが、その分ご飯の美味しさを存分に感じていたようです。途中から、用意していた山椒と昆布の佃煮を出したので、それも食べていましたが、ご飯だけでもおいしく全部いただけたのではないかと思います。
それにしても、子どもたちの食べっぷりには圧倒されました。一人平均8勺は食べている計算になります。結構大きなお弁当箱にたくさん入れて食べていた1年生もいて、おなかが痛くなったりしないだろうかとちょっと心配したくらいです。