学童保育の担当者たちが青空クッキングを行うにあたり、活発に意見を交わし会いながら、楽しそうに話し合ったり準備をしている姿が印象的でした。話し合っている時点からいろいろなところから様々なアイデアが出てきます。そんなときは、少しくらいネガティブな要素が立ちはだかっても、それを逆に良いことに変えてゆく雰囲気になります。
話し合いをすると、楽しく、アイデアがたくさん出てくる話し合いと、そうではない話し合いがあります。意見を聞いても誰も何も言わない。アイデアも全く出てこない。ただただ思い空気が簿を支配するだけという場面に遭遇することってあります。そんな話し合いは気が重いし、疲れます。どうして、こうなってしまうのでしょうか。
その理由の一つに「否定」があると思います。誰かがアイデアを出すと、それは危ないから無理。衛生管理ができない。などなど、まず「否定」が先行する話し合いでは、活発な意見交換は難しいと思います。
そんなことはわかっているつもりだし、できるだけ、他の人の意見を肯定的にとらえ、尊重しようとしながら聞いているつもり・・・私もそうです。
以前こんなゲームをしたことがあります。参加者が丸くなって座り、誰かひとりが、何かアイデアを出す。そうしたら、となりの人がまず「いいですね!」と言ってそのアイデアを受け、そのアイデアに自分のアイデアを付け加える。また、次の人が同じようにするというゲームです。例えば、最初の人が、「今度温泉に行きたいですね」といったら次の人が「いいですね」と受けて、「温泉なら有馬温泉が良いですね」と自分のアイデアを加える。次の人が、「いいですね。」「有馬温泉に行ったら、神戸の町にも行きたいですね。」といった具合で進めてゆきます。ルールは必ず「いいですね」と誰かの意見に賛成すること。そして、絶対に言ってはいけないことばが、「でも」です。
このゲームをやってみて、すぐに「でも」と言ってしまって、流れを止めてしまう自分がいるのに気付きました。否定をしている意識はないのに、つい口癖のように「でも」と言ってしまいます。「でも」と言わないことがすべてではありませんし、違う意見を述べてはいけないというのではありませんが、無意識のうちに自分の考えを優先させたいという感情が働いてしまうのかなと考えさせられました。