学童保育に遊びに来ている小学生が何を経験するのか。映画の他にスタッフが考えたのが、青空クッキングです。アイデア出しの段階で、野外で料理といってすぐに思い浮かんだのが「飯ごう炊さん」でした。もちろん飯ごう炊さん以外にも屋外で簡単にできておいしい料理はたくさんあると思いますが、先ずは主食であるご飯を調理することにしました。
ところが、かまどを作り薪を燃やして飯ごうでご飯を炊くというのは、かなり特殊なことです。非日常性を楽しむならそれも良いのですが、今回は、子どもたちの日常からあまり離れることなく、家庭に普通にあるものを使ってご飯を炊くのが良いのではないかということになりました。しかし、炊飯器で炊くだけではおもしろくないので、電気炊飯器の他に、ステンレスの鍋、土鍋をつかって子どもたちとご飯を炊いてみてはいかがか。それをするなら、使う器具によって味が違うのか、あまり変わらないのか食べ比べをしてみようということになりました。いろいろな意見が出て、アイデアがどんどん膨らんでゆきます。こういう話し合いって楽しいものです。炊飯器がなくてもご飯がおいしく炊けることを子どもが知って、家に帰って「今日は私がお鍋でご飯を炊いてあげる」なんてやってくれるとおもしろいという意見。ご飯の味を比べるならおかずはない方が良い。おにぎりが食べやすくて良いのではないか。塩を入れ加減で味が左右されるので、ご飯だけをそのまま食べる方が良い。などとスタッフが話し合っていました。
そんなことで青空クッキングの大まかな方向性が決まりました。
本番で、うまく炊きあがらないなんてことになったら、味の比較どころではないし、子どもたちに失礼なので、事前に試してみようと担当スタッフが仕事が終わってから集まってご飯を炊いてみることにしたようでした。