ペルセウス座流星群は、すい星から放出されたちりが、地球の大気圏に入り、高温になって光るものだそうです。12日の夜から13日未明にかけて条件が良ければ1時間に50個くらいの流星が見られるかもしれないと、報道されていたので、10時頃からしばらく見ていたらとても大きな流星を3〜4回見る事ができました。赤っぽい流星が山の端をかすめるようにスーッと流れ、後には煙のような尾を引いているのも見えます。こんなに大きな流星はあまり見たことがありません。
そう思っていたら突然ムササビの鳴き声が聞こえたので、声のする方を見てみると、私の目の前のかなり近くをムササビが飛んでゆきました。ムササビが飛ぶのは時々見ますが、これほど近くで見たのは初めてで、ちょっと興奮してしまいました。近くで見てもやっぱり座布団が飛んでいるように見えてしまいます。流星にムササビ、いろんなものが飛んだ夜でした。
もしかしたら、今夜も流星が見られるかな。そんな思いで10時過ぎに外に出てみました。石畳の上にごろんと横になって星空を見上げます。昼間の太陽に温められた石がほのかに暖かく、ほほを撫でて流れてゆくひんやりした風とあいまって、とても気持ちが良いものです。しばらく空を見ていると少しずつ目が慣れてきて、星の数がどんどん増えてゆきます。天頂には天の川をまたいではくちょう座、夏の大三角形などが見えます。12日のような大きな流星は見えませんでしたが、そうやって、吸い込まれそうになりながら星空を眺めていると、人間同士のいろいろな問題がとてもちっぽけに思えてきました。よく言われることですが、どこまでも広がる星空を見ていると本当にそんな気がします。大きな大きな宇宙の中の小さな小さな私たち、あれが違う、これが違う、これが正しく、それは間違いなんてもっともっと小さなことなのでしょうね。