園長ブログ

季節のうつろい

2013/08/10

立秋とはいうものの、毎日厳しい暑さが続きます。鞍馬では気温はそれほど高くならず、エアコンのない園舎でも1階なら30度を超えることはあまりありありません。

ところが、このところ湿度がとても高のです。常に80%くらいの湿度で、ときには90%近くになることがあります。学童保育で使っているめぐみ精舎には時計に附属しているデジタル湿度計が、計測不能に陥ったのか「HI」という表示になったそうです。まるで雨期の熱帯の島のような気候です。

少しくらい気温が高くても湿度が低いとそれほど過ごしにくいとは思わないのですが、湿度の高いのはちょっと困ります。ちょうど梅雨の終わり頃、例年の京都でいえば祇園祭の山鉾巡行の頃がこんな感じで、いたるところカビだらけになるのですが、今年は梅雨が早く明けた分、今頃こんな気候になっているのでしょうか。気候までどこか変です。

それでも、子どもたちは毎日水遊びをして、昼食後にはシャワーを浴びて、暑さに負けることなく元気に過ごしています。

暑さは続きますが園の周りの自然も、秋に向けて少しずつ移り変わってきました。いつの間にかネムノキが花をつけていますし、畑に行く途中、何気なく栗の木を見たら、早くも緑色のイガを枝の先にたくさんつけています。去年は花が咲いているのをみつけて、いつごろ実がなるのかと思っていましたが、今年は花が咲いたことにも気がつきませんでした。

時間は流れ、自然は移り変わってゆきます。忙しさに流されて、そういったことに心を運ぶことを忘れてしまうと、本当に大切にしないといけないことが見えなくなってしまうことがあります。心に余裕を持って、自然の移り変わりに気持ちを運ぶ、またそのことが心に余裕を与えてくれる。そんなことを大切にしてゆきたいと思います。

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