キャンプファイヤーの火をもらいたくて、火の神様を呼び出して一生懸命にお願いする子どもたち。しかし、今年の火の神様は、すんなりとは火をくれません。神様の出す課題をクリアしないとならないのです。
最初の課題、「最近朝の集まりで歌っている『海賊の歌』を歌え」と神様の声が響きます。子どもたちは、毎日歌っている歌なので、大きな声で歌ってクリア。
2つ目の課題は「保育園の前にいらっしゃるお地蔵さまは何人(体)か答えろ。」だったのですが、子どもたちはすんなり「6人」と答えていました。毎日見ていても、いざ細かなところまで尋ねられると答えられなかったりすることがありますが、子どもたちはちゃんと答えていました。
3つめは、「毎朝お参りの時に唱えている『三つの誓い』を言ってみろ」というものでした。もちろん子どもたちは、毎日唱えているのですんなりと唱えられるのですが、今年の火の神様は、「ひとつひとつがどういう意味か説明しろ」などと無理難題を出してきます。それでも子どもたちはなんとか答えていました。
さあ、やっと火がもらえると思ったら、またまた火の神様から、みんなで心を一つにして「火をください」と祈るようにという指示が来ます。子どもたちは一生懸命に「火をください」と祈ると、ようやく神様のお許しが出て、火がいただけることになり、みんなでカウントダウンです。「5、4、3、2、1、0」
「ボッ!」という音と共に、組み上げた薪が炎を上げました。
誰も火をつけていないのに、燃え上がった薪を見てさすがに子どもたちもびっくり。火の神様の力で火がついた。と喜んでいました。「火の神様ー!ありがとーう!」何度も何度もお礼を言う子どもたちに「さらば」とひとこと残して火の神様は行ってしまったようでした。火の神様は最後まで声が聞こえるだけで、姿は見えませんでしたが、子どもたちひとり一人にはそれぞれの火の神様が見えていたかもしれません。神様が行ってしまったあとも、子どもたちは繰り返し「ありがとう」を言い続けていました。