園長ブログ

まめの葉の上で

2013/07/16

 葉脈標本のようになった大豆の葉

昨年園の畑でとれた大豆がまだ余っていたので、いくつか自宅でプランターに植えてみました。すぐに芽を出して、すくすくと育っていたのですが、ある日葉っぱが葉脈標本のようになっているのを見つけて、小学校の理科の時間に作ったのを思い出しました。葉っぱを重そうなど溶液に入れて加熱後、歯ブラシで優しくたたいて葉脈だけにするあれです。他にも葉脈標本になりかかっている葉っぱがあったので、よく見てみると葉の裏に小さな毛虫のような虫がたくさんついて、葉を食べています。それにしても、上手に葉の柔らかいところだけを食べるものです。他にも小さなバッタのような虫が来て大豆の葉を食べていることもありました。

    葉脈標本の製作者達


園の畑の大豆は、少しは虫に食べられていますが、葉脈標本のようになっているのは見かけません。自宅のプランターは近くに植物はあまりありませんが、園の畑は大豆のまわりに雑草と呼ばれる他の植物がたくさんあるので、虫たちは大豆も食べるけれども他の葉っぱも食べるので、大豆に集中することがないのかもしれません。そうだとすると、雑草と呼ばれる草も決して邪魔者ではありませんね。

人間が育てている植物が虫に食べられるのを少なくしてくれるという、全く人間の都合だけから考えても、雑草は役に立ってくれているところもあるのです。人間の都合を離れた自然の大きな巡りの中では、雑草も害虫もきっと何かの役割を果たしているに違いありません。邪魔だから取り除く、退治するだけではなく、雑草や害虫が生きていることにはどんな意味があるのだろう?と、少しだけでも考えてみるようにしてみたいと思います。

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