園長ブログ

ドン・キホーテ

2013/06/25

「ドン・キホーテ」?
全国展開しているディスカウントストアではありません。

スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスの小説?
そうですが、小説そのものではありません。

その小説を元にマリウス・プティパによって作られたクラシックバレエの「ドンキ・ホーテ」です。

この「ドン・キホーテ」が新国立劇場で上演されることを知り、鑑賞するために東京に行きました。

「なぜ、クラシックバレエなの?全く似合わないけれど・・・」そんな声が聞こえてきそうですし、私もそう思います。バレエに詳しいわけでもない。というか、バレエのことはほとんど何も知りませんし、好きでよく見に行くわけでもないのです。でも、どうしても「ドン・キホーテ」が見たかったし、家族の誰かに見せたかったのです。

8年くらい前になるでしょうか。園とは別の仕事で、ロシアのサンクトペテルブルグを訪れる機会に恵まれました。その際にマリインスキー劇場でバレエを鑑賞することができたのです。

マリインスキー劇場は、1783年にエカテリーナ2世により、オペラとバレエの専用劇場として開設され、1859年に現在の劇場が竣工したそうです。そして、2003年には新館の設計計画が持ち上がり、デザインコンペなど紆余曲折を経て、今年5月には新館が竣工しました。しかし、地元では新館のデザインを巡って、賛否両論が渦巻いているそうです。そういえば、訪れたときに、もうすぐ工事が始まるといっていたのを思い出しました。このときにマリインスキー劇場で見たバレエが「ドン・キホーテ」だったのです。

まず、劇場に足を踏み入れ、その雰囲気に圧倒されました。4階くらいまでそびえ立つ客席とその上を覆う天井はいたるところに装飾が施されていて、やわらかい照明とも相まってとても荘重な雰囲気なのです。建物を見るだけでも価値があると思ったのを覚えています。

しかし、劇場がいくらすごくても、休憩も含めて3時間を越える公演を鑑賞できるのだろうかと不安だったような覚えがあります。それまで、正直言って、バレエには全く興味がなく、どちらかというと退屈そうなイメージを持っていたからです。

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