子どもたちが畑に行って摘んできたいちご。いつもはいちごジャムを作ってパンやクラッカーに添えていただくことが多いのですが、今回は、ジャムだけでは子どもたちのすることが少ない。もっと子どもたちが自分で作ったと感じられるものを作った方が楽しい。ということでいちごクッキーに挑戦したようです。
クッキーを作る前の下準備として摘んできたいちごを使って先生がジャムを作っていました。朝から園内はいちごの香りで満たされ、子どもたちも自然と興味を持ちますし、目の前で先生が作っているジャムを使ってクッキーを作るとなると、どんなクッキーになるのかな、という想像もするでしょうし、早く作ってみたいという期待感も高まります。きっと先生はそこまで考えて朝の時間にジャム作りをしたのだと思います。
そしていよいよクッキー作り。アレルギーのある子のことも考えて選んだ材料を使って、クッキーの生地を作りました。残念ながら私は来客があったので、クッキーを作っている様子は少ししか見られなかったのですが、少しの時間でも子どもたちの楽しそうな様子が伝わってきました。
材料を混ぜ合わせると、変化する生地の様子を不思議そうに見ていた子もいたでしょうし、あらかじめ作っていたジャムを練り込んでほんのりピンク色になった生地をまるめて、クッキーの形にするのを楽しんでいた子もいたと思います。
みんなが思い思いの形にした生地を調理の先生に焼いてもらったら、おいしいクッキーのできあがり。おやつの時間にみんなでいただきました。好みによってジャムを添えて食べらるという選択肢も用意していたようで、子どもたちは心でも身体でも、もちろん舌でも、いちごを味わい尽くすことができました。いちごづくしです。子どもも先生も楽しかったでしょうし、いちごもきっと喜んでいると思います。
私も後でできあがったクッキーをいただきました。見た目は普通のクッキーですが、割ってみると中がほんのりピンク色、口に含むとほのかないちごの香りが口に広がります。砂糖もずいぶん控えたそうで甘さもやさしく、それがかえっていちごの風味を引き立てていました。子どもたちや先生たちの「楽しい」気持ちがいっぱいつまったクッキーの味は格別でした。