子ども主体といっても、ただただ何もしないで子どもを放任することではないのです。放任は、子ども主体を隠れ蓑にしたただの怠慢でしかありません。
「幼児をただ遊ばせている」だけでは教育は成り立たない。幼児をただ遊ばせているだけでは,幼児の主体的な活動を促すことにはならないからである。
と幼稚園教育要領には記されています。
子どもが、自分の周りの様々なことに興味関心を持ち、学ぼうとする心の動きを丁寧に感じ取り、環境を構成することが大切になってきます。子どもが自ら学ぼう、伸びようとする力、意欲を引き出すことが必要なのです。
子どもは、様々なことから学ぼうとしています。大人の都合で、学びの芽を摘まないようにしなくてはなりません。私たち大人はどうでしょう?様々なことから学ぶ姿勢を持ち続けているでしょうか。特に子どもから学ぶ姿勢をいつももっているでしょうか。「子どもは何もわからないから、大人がたくさん教えてあげなくては!」という大人目線、大人都合の罠にはまっていないでしょうか?いつも自分をふり返って見る必要がありそうです。
良い先生というのは、子どもから学ぼうとする。良い先生は良い生徒でもある。学ぶ姿勢を覚えると。どんなことからも学ぶことができる。
「世界一受けたい授業」武田鉄矢先生の新・教育白書で、武田さんがおっしゃっていました。
どんなことからも学ぶ姿勢、まずは子どもから学ぶ姿勢、そして、自分にとって不都合なことから学ぶ姿勢を、持ち続けたいものです。