園長ブログ

味噌作り 4

2013/04/07

楽しく歌いながらつぶした大豆と麹を混ぜていると、手がすべすべになってきました。豆と麹に手が磨かれたのかもしれません。人の皮膚には様々な微生物が住んでいて、細菌叢を形成しています。手で混ぜるということは、自分の手に住んでいる微生物も麹と一緒に味噌作りを手伝うということです。

汚いとか言わないでくださいね。うちのおばあちゃんの漬け物は天下一品という漬け物名人のおばあちゃんっていませんか。こういう漬け物名人の人は漬け物に適した細菌叢を持っているとも言われています。いろいろな微生物が複雑に役割を果たし合うことで、漬け物も味噌もおいしくできるのだそうです。変に人間が干渉しすぎず、人間は人間の役割だけを果たし、微生物が楽しく働き合える環境を整えるだけで、あとは微生物を信じて「お願い!」と任せれば、自然に様々な微生物がそれぞれの役割を果たし、おいしい漬け物や味噌を作ってくれるのです。

ただし、大切なのは微生物が働くための環境です。その環境(場)が楽しい環境だと微生物たちがうまくバランスをとりあい、必要なときに必要な微生物が自分の役割を果たすようになるという話しを聞いたことがあります。

あれ?どこかで聞いたような内容です。子どもが自ら育つ力を丸ごと信じ切り、大人はこどもたちが自分を発揮していきいきと活動できる環境を整えて、あとは見守る。そして、子どもたちの育つ「場」である保育園はいつも楽しいところでなくてはならない。

当園の理念です。味噌作りと当園の理念とがこんなところで繋がっているとは・・・

ちょっと強引すぎますか?

スクロール