そこにあらかじめ450グラムの塩とよく混ぜておいた麹1キログラム
を入れてしっかりと混ぜます。混ぜるのにそれほど力はいりませんが、良く混ぜ合わせようとすると時間がかかります。黙って混ぜているのもつまらないと考えていると、「おいしくなあれ!」ということばが口をついて出てきました。「おいしくなあれ」と言いながらリズム良く混ぜていると、「おいしくなあれ」がいつのまにか歌になってきます。そういえば、伝統的な仕事の中には歌を歌いながら行うものがたくさんあります。田植え、酒造り、茶摘みなどの仕事とともに歌い継がれてきました。
そうした仕事歌には、労働の辛さを軽減する、共同作業の息を合わせるなどいろいろな役割がありますが、息を合わせることは、仕事をする人の心をひとつにして場の雰囲気を楽しいものにするということです。楽しい場からは良い仕事が生まれてくるはずです。みんなの息を合わせて、楽しい職場にするために、みんなで歌を歌うのも良いかもしれません。