「ささえあおう 私たちのいのち」というテーマのもと、みんなが集える場作りを目的として開催された洛北福祉まつり、多くの人が様々に関わり、それぞれに楽しみながら参加していらしたように思います。
会場となった市原野小学校体育館のステージの上でのパフォーマンスは、市原野小学校児童のコーラスからスタートし、歌やおどり、健康体操、楽器演奏などが終了まで続けられました。
体育館内のブースでは各学区の社会福祉協議会の紹介、施設、医療機関の展示、販売コーナーでは地元の野菜や手作りのお菓子や雑貨、佃煮などが売られています。遊びの広場では、子どもたちを対象におもちゃ作りやわら草履作りが行われていました。また、地震、震災を考えるコーナーでは、花折断層のことや起こりうるであろう東南海地震について詳しく調べた資料が紹介してあり、様々な地震の記録映像が放映されていて、改めて地震について考えるきっかけとなりました。コーナーを担当された方にお話を伺うと、ずいぶん時間と労力をかけて調べられたそうです。「大変だったけれども、おかげで地震についてずいぶん勉強ができた。」とおっしゃっていました。なんでも前向きのとらえて学びに変えてしまうことができるのはすばらしいと感じました。
会場は体育館だけではありません。音楽室では市原野に伝わる「鬼童丸伝説」のオリジナル影絵の上演や、鞍馬の火まつりのDVD放映、東日本大震災関連のDVDの放映。図書室では地域包括支援センターなどによる、体力測定、高齢相談、介護予防のコーナーがあります。
中庭に設置されたテントでは、カレー、うどん、たこやき、おもち、みたらしだんご、フランクフルトなど食べ物の販売コーナーがありました。
小雪が舞い真冬が逆戻りしたかのような天気でしたが、寒い寒いと言いながらも、スタッフの皆さんも、参加者の皆さんもとても楽しそうでした。
スタッフといえば、前日の準備や、駐車場整理、シャトルバスの運転など、多くの方が力をあわせていらっしゃる姿には心が動きました。鞍馬からもボランティアスタッフの方がたくさん参加して、すばらしい機動力で活躍していらっしゃいました。
当日は予想を遥かに上回る1,000人近い来場者があったようで、大盛況でした。いろいろな人が楽しみながら力を発揮することで、大きな楽しみが生まれる。みんなが楽しむことが大きな力につながるのです。
子どもだって、楽しい、やってみたいという思いを持って、熱中することが集中することのたのしさや、達成感、そして自信につながってゆくのだと思います。