琵琶湖博物館に到着したみんなは、駐車場から博物館に向かう道のところどころにあるクイズを見つけて一つずつ解きながら進んでいきました。文字を読むのが得意な子が、問題を読み上げ、みんなで4択の答えから正解だと思うものを一つ選んでいました。
例えば、
「1896年の琵琶湖大水害で、琵琶湖の水位は何メートル上がったでしょう」
①1メートル、②2メートル、③3メートル、④4メートル
といった問題です。答えを選んで、次の問題の所まで行くとそこに正解が書いてあり、また次の問題に挑戦します。
琵琶湖博物館には毎年お別れ遠足で行っているので、毎年みんな挑戦していますが、いくらふりがながふってあるといっても、読みにくい上に問題の内容も難しいので、1問か2問であきらめることが多いのです。ところが、今年の子どもたちは最後まで挑戦していました。文字を読むのが得意な子が、読んでみんなで、あーでもないこーでもないと話し合って考える。うまくチームワークを発揮しているように思いました。
博物館の入口近くにあった問題は、
「博物館に入った正面にあるガラスの向こうに見える山の名前は何」
でした。
入館した子どもたちは真っ先に大きなガラスを通して琵琶湖越しに山を見ながら、「雪が積もってるなー?」「なんていう山かな?」と考えます。すぐに答えは見つからなかったので、館内を巡りながら答えを探すことにしました。
一日楽しく遊んで帰ろうかとしたとき、一人の子どもが「山の名前がわかってない」と言いだし、答えを探しましたが見つかりません。そんなときに「係の人に尋ねよう」と誰かが言い出し、「比良山」という答えをいただいてきました。最後まで問題のことを覚えていたことに感心しましたし、問題はどうすれば解けるのかをみんなで考えて、「係の人に聞きに行く」という方法を見つけ出して実行した子どもたちでした。