園長ブログ

お別れ遠足 1

2013/03/07

急にポカポカ陽気になりました。3月5日から二十四節季の啓蟄、冬ごもりしていた虫が春の暖かさを感じて外に這い出てくるころのことです。3月6日の京都の最高気温は16.1度、7日は19.9度。まさに土の中の虫たちが這い出してきそうです。このままずっと暖かいわけではないと思いますが、こんなに暖かくなると桜が咲くのも早いかもしれません。

卒園を間近に控えた5歳児たちは、小学校へ行くうれしさと不安で胸がいっぱいなのか、落ち着かないところもありますが、それぞれに残り少なくなった園生活を楽しんでいるようです。そんな子どもたちの思い出の一コマになればと思い、毎年この時期にお別れ遠足を行っています。今年も滋賀県立琵琶湖博物館を訪れました。

琵琶湖博物館は、400万年も遡ることのできる琵琶湖の成り立ち、そこで独自の進化を遂げてきた生き物たち、そしてそこに人間が作り上げてきた文化といった様々な視点から琵琶湖を捉えることにより、「湖と人間のより良い共存関係をめざすための入口」としての役割を果たしています。

展示室は、ほとんどの琵琶湖固有種を中心に国内外の淡水魚が多く飼育されている「水族展示室」をはじめ、「琵琶湖のおいたち」「人と琵琶湖の歴史」「湖の環境と人々のくらし」をテーマにした各展示室、体験活動を通して子どもたちが学ぶことのできる「ディスカバリールーム」など多彩な展示があり、見応え十分です。

子どもたちにとっては普段の生活とは少し違う環境ですが、普段はあまり接することがない琵琶湖という水環境とそれをとりまく自然や生活、文化に触れることで山や川などの自然について何かを思うきっかけになればと考えて、毎年この時期に訪れています。

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