園長ブログ

茶道教室 1

2013/03/05

今年も鞍馬小学校学校運営協議会の茶道教室が行われました。鞍馬小学校の子どもたちに当園の学童保育に来ている子を加えた小学生と保護者の皆様、地域の皆様、小学校の先生などみんなで25名ほどの方々が集まってくださいました。

前席でお白湯をいただいてから、1人ずつ蹲踞を使って席入りです。蹲踞の使い方は地域の方が子どもたちひとり一人に丁寧に教えてくださいました。炉が切ってある四畳半の小間には子どもたち、隣接する広間には大人の皆様に入っていただき、みんなでお濃茶を体験してみました。初めての子にとっては、狭い部屋にみんなで入って、これから何が起こるのだろうと思っているかのような緊張が感じられます。

釜に意匠として松竹梅があしらわれているのですが、それを子どもたちに探してもらって緊張をほぐしました。胴に模様として入ってる梅と竹はすぐに見つかるのですが、松を見つけるのはむずかしいかもしれないと思っていたのですが、鐶付にあしらわれた松かさを意外と早く見つけてくれました。

先生にお点前をお願いして、濃茶を練っていただきましたが、お点前のひとつひとつをとても不思議そうに、また興味深そうに見ている子どもたちの顔には真剣でした。

お点前が進み、お濃茶が練り上がったら、いよいよいただきます。お茶碗の底にたまるどろっとした緑色の液体に衝撃を受けていたようです。どうぞといわれて、おそるおそるお茶碗を口元に運ぶ高学年の男の子、飲めるだけで良いから飲んでみれば。とすすめられて一口含んだあと、何とも言えない顔をしていました。となりの客へとお茶碗をまわして飲んでゆくのですが、どの子も一様に何とも言えない顔をしていました。それでも、子どもたちが飲みやすいよう、おいしいお茶を使い、かなり薄めに練っていただいたのです。

そんな子どもたちの顔を見ていたら、濃茶はちょっとやめておいた方が良かったのかなという気になりました。でも、それも経験です。ほとんどの子が変な味だと思っても、もしかしたら1人くらいは、結構飲めるかもしれないと思っている子がいるかもしれません。いろいろな経験をしてくれれば良いと思います。

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