園長ブログ

変化 2

2013/03/01

変化は様々なところで起こっています。というより、変わらないものはなにひとつとしてありません。全てのものが移ろい変化してゆきます。

家庭や家族の姿が変わってきて、お母さんがひとりで子育てを担うことが多くなってきています。それが常態化しているのは、もはや家庭とは呼べないかもしれません。

インターネットの普及により、情報の流れ方が大きく変わり、物品の売買や、サービスのあり方も変化しました。携帯電話やスマートフォンが普及し、コミュニケーションのあり方も変わってきました。

人間社会の変化はとてつもなく早く、急激です。これほど急激に環境が変化することは人類史上はじめてだということも聞いたことがあります。

変化しているのは人間の社会だけではありません。自然の様子もどんどん変わってきています。四季の変化はもちろんなのですが、鞍馬周辺の山の姿もずいぶんと変わりました。

気候の変化もあるかもしれませんが、最も大きな原因のひとつは鹿だと思います。何年も前から山に鹿が頻繁に出没するようになり、昼間でもあまり人間を恐れることなくうろうろしています。園の周りでもずいぶん見かけます。

この鹿が山に生えている草を食べ尽くすものですから、緑の草に覆われていた山肌が、今では茶色くなってしまっています。樹木も皮を食べられてしまうものですから、枯れてしまいます。

鹿の食害は全国的に問題になっているらしく、食べ物がなくなると、活動範囲を広げて高い山にも登って行き、貴重な高山植物を食べてしまったり、また、今までは食べなかった植物まで食べるようになったりしてもいるようです。

園の周りでも、生け垣の緑が食べられたあとに少し芽吹いてきたと思ったら、またたべてしまうようなことを繰り返すので、枯れてしまう木も多いのです。

もちろん鹿だけではなく野生の猪や猿も出没しますが、やはり影響が大きいのは鹿です。この鹿が増えたことが、山肌の緑の現象だけではなく、様々なことに影響しているのです。

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