9月10日土曜日、運動会を行いました。週間天気予報に雲と傘のマークが出ていたので心配しましたが、晴れたり曇ったりのまずまずのお天気でした。ただ、週の前半とはちちがって、とても蒸し暑くなりました。それでも、たくさんの保護者や来賓を迎え、卒園生なども来てくれて、手狭な運動場がさらに狭くなるくらいの盛況でした。暑い中ありがとうございました。
最近はいろいろなことを「これって何のためにやるのだろう?」と考えることがよくあります。そのことで、誰かのいのちが、何かのいのちが輝くかな?と振り返りたいと思っているからです。ところで、運動会って何のためにやるのでしょう?
- 子どもたちの運動面を中心とした成長を保護者に見ていただくため。
- 子どもたちの生活の節目とするため。
いろいろな目的があるでしょう。でも子どもから考えたときには、やはり生活の節目ということが大きいかもしれません。子どもたちは運動会が大好きで、心待ちにしています。非日常を味わうお祭りみたいな感じなのかもしれません。みんなで何かをするのが楽しくてしょうがなかったり「運動会までには鉄棒で逆上がりができるようになるんだ」と目標を持って取り組む。そんなきっかけになっていると思います。
毎年運動会では年長児が跳び箱、鉄棒、登り棒を使って自分ができること、やりたいことを発表する機会を設けています。何をするかは子どもたちが自分で選んで取り組んでいますが、今年は子どもたちが自分で目標を設定し、自ら取り組めるようにと考えたとのことでした。どんなふうにしてに取り組んでいるのか保育士に聞いていたときに、こんなことを言っていました。
自分が子どもの時には運動が苦手だったにもかかわらず、みんなと同じように同じことをしなくてはならなかった。そのことが、あまり良い思い出として残っていない。だから、子どもたちが何を使って何をするかを自分で決めて、それに向かって自分から取り組んでほしいと思っている。
「逆上がりができるようになりたい」と目標を立てた子、「跳び箱を跳べるようになりたい」と決めた子、様々でした。運動会という機会があって、そこに向けて自ら立てた目標を達成できるよう自ら取り組む。そこには一人ひとりのドラマがありました。少しずつ紹介できればと思います。