何でも自分一人だけでできるわけではない。自分のできないところは誰かに手伝ってと言えることこそが自立です。
保育だって、保育士だけが保育をしているのではありません。調理も用務も主任も副主任も園長もみんながそれぞれの役割を果たし、力を合わせて行っているのです。そして、そこに保護者の皆様が加わってくださっているのです。というより、保護者の皆様が楽しく子育てができるように、保育園がサポートしているといった方が良いかもしれません。
主役はあくまでも子どもです。子どもがどう育つか、子どもがより良く育つことってどんなことなのかを皆で一緒に考え、行うことができると良いと思います。「子どもの最善の利益」ということばがよく使われますが、それって何なのでしょうか?皆で理解を深めてゆきたいと思います。
みんなが力を合わせるという時の「みんな」はなにも直接子どもに関わる保護者や、保育園の職員に限ったことではありません。当園で言えば、地域の方々や、お寺の職員の皆さん、お寺の信徒の皆さんもいらっしゃいます。地域の皆様は時々園に来てくださいますし、お寺の職員さんには何かあるごとに手伝っていただいています。特に行事の時は大変お世話になっています。もちろんそこにとどまらず、多くの方に心を運んでいただいていることを実感することがあります。
昨年もブログに書きましたが、毎年12月にいちごをたくさん送ってくださる方がいらっしゃいます。福岡県筑後市の水田幼児園という保育園の園長先生です。5〜6年も前になると思いますが、たまたま鞍馬にいらしていた園長先生と当園の園児がお寺の境内で出会ったというご縁から、他では見られない口にすることができないような、すばらしいいちごを毎年たくさん送ってくださるのです。大きくて甘くて、「こんないちご食べたことない。」と思うようないちごです。今年もそのいちごを届けていただきました。
また、サーターアンダーギーがおいしいからと毎年、沖縄のお店に注文して送ってくださる方もあります。
こんなにも、園のことや子どもたちのことを考えてくださっている方がいらっしゃるという事実をしっかりと受けとめて、多くの方々の支えによって子どもたちを支えることができるのだから、誠心誠意、心を尽くして保育をしてゆかなくてはと改めて思い直します。