今日は二十四節季の冬至です。1年のうちで昼が一番短く、夜が長い日です。この日を境に昼が長くなってゆくので、この日を1年の始まりと考えていたこともあるといわれています。現代の便利な生活では、それこそ昼夜の長さをそれほど気にせずに過ごそうと思えば過ごせます。しかし昔の人にとってはとても重要なことだったのだと思われます。冬には太陽が見える時間がどんどん短くなってゆくのですから、不安でしょうし、冬至を境に少しずつ昼が長くなってゆくというのは嬉しいことだったのではないでしょうか。世界の各地で、冬至にまつわる行事がいろいろ行われているようです。特に北極圏などの高緯度地域では、太陽も高くは昇らず、日が昇ったと思ったらすぐにまた長い夜がやってくるとなると、昼が長くなるのは待ち遠しいことだと思います。クリスマスの起源はこの冬至のおまつりだともいわれています。
日本の冬至といえば、かぼちゃにを食べることとゆず湯が有名ですが、ビタミンやカロチンを多く含むかぼちゃは野菜の少ない季節に栄養を補給するのに良いので食べられるようになり、冬至にかぼちゃをたべると風邪をひかないなどといわれるようです。
ゆず湯は江戸時代頃からはじまった習慣のようで、血行をよくする効果があり、冷え性や風邪の予防などに効果があるとされています。
ゆずといえば、11月のある日、園に行くと柚のとても良い香りがしていました。香りに誘われて、保育室の方へ言ってみると。たくさんのゆずを保育士と調理員が鍋で煮ているのです。このゆずどうしたのと聞くと。園庭の生け垣に柚の木があってたくさん実がなっていたので、ゆずジャムを作っているというのです。そういえば、そんな木があったなくらいにしか覚えていなかったので、これほどたくさんのみをつけているとは、驚きでした。ゆずに砂糖を加えて煮詰めてジャム状にしたものを、お湯で薄めてゆずジュースにして子どもたちと飲んでみようとしていたようです。
少し味見をさせてもらったのですが、かなり苦味があるように思ったので、子どもが飲むのか少し気になりましたが、その日はあいにく出かける予定が合ったので、子どもたちと一緒にいただくことはできませんでしたが、あとで様子を聞くと、みんな喜んで飲んでいたそうです。自分たちが収穫したゆずがジュースになって出てきたのですから、嬉し飼ったのだと思います。
こういった自然の食べ物を見つけて、子どもたちと工夫しながらいただくのって、ステキだと思いました。