子どもたちが、自分の見つけたまちくさを発表しているあいだに、データセンターで写真がプリントアウトされました。一人ひとりの一番お気に入りのまちくさの写真を選んでプリントアウトしてもらったのです。
発表が終わったら、それを使ってまちくさカードを作ります。自分で見つけて自分で名前をつけた草、道端になにげなく生えている草もここまでやると愛着が湧きます。身近な自然に興味と関心を持って接することができました。
あらかじめ用意してくださったまちくさ台紙に、自分で名前をつけたまちくさの写真を貼り付け、空いた部分に思い思いの装飾を施します。絵を描いたりシールを貼ったり、スタンプをおしたり、みんな夢中で取り組んでいました。普段は使ったことのないようなシールや、スタンプなど、珍しいものがたくさんあったこともあるかとは思いますが、やはり、まちくさを探して名前をつけたこと、それを発表した体験があったからこそ、最後のまちくさカード作りにも気持ちを込めて取り組むことができたのではないでしょうか。
子どもたちは様々な活動をしますが、それがその子の発達につながるのは、その子が自発的に主体的に取り組んだときです。「しなさい!」といってやらせれば子どもはやりますが、それはその子の力や学びにはなりにくいと思います。しかし、初めて取り組むことは、大人がそのおもしろさを示してあげたり、誘ってあげることも時には、子どもによっては必要です。
これって「なんかおもしろそう!」と子どもが興味を持つことが、自発的にとりくむきっかけになるのです。そんな、きっかけをいたくさん用意しておきたいと思っています。
まちくさワークショップでは、まちくさ博士や「子どもとアーティストの出会い」の皆様がたくさんきっかけを作ってくださったおかげで、子どもたちは自ら楽しく取り組めました。
その日の夕方、お迎えにいらしたお母さんに自分の作ったカードを見せて嬉しそうに話す子どもの笑顔はとてもステキでした。
このステキな取り組みにお力を頂戴した多くの皆様に心から感謝しています。ありがとうございました。