子どもがリラックスして取り組み、自分らしさを存分に発揮して素直に楽しめるようにご配慮いただいたのは、まちくさ博士や「子どもとアーティストの出会い」の皆様でした。そして、子どもたちのステキな様子を多くの人々に伝えるべく、子どもたちが心を開いて話せるようがんばってくださっていたのは、取材にいらしていた FM OSAKA のクルーです。
レポーターさんは子どもたち一人一人にインタビューしてくださっていました。それも子どもが緊張したり構えたりしないように随分配慮しながらです。ですから恥ずかしがり屋さんの子も思ったより話していました。私のインタビューを含めて、ぎゅっと凝縮されたレポートが翌日オンエアされていましたが、ランダムに録音していらっしゃったものが、こんなにもまとまるものなのかとプロの技に感心すると共に短いレポートでも放送するまでには大変な手間がかかっているということを感じました。楽しい時間はあっという間に過ぎ、まちくさをみつけて名前をつけ、
デジタルカメラで撮影する段階は終了。もっとやりたいという子どもに、次にすることとその楽しさを説明しながら、室内に戻ります。そこにはデータセンターができていて、撮影したデジタルカメラの写真をパソコンに取り込み、その中から子どもが自分のお気に入りを一枚選び、みんなの前で、どんな名前をつけたのか、なぜその名前にしたのかなどを発表する時間です。さすがに大勢の見ず知らずの方がたくさんいらっしゃるなかでは、堂々と発表とはいきませんでしたが、全員自分の思ったことを述べていました。子どもたちの力を感じました。当園の目指す子ども像の中に、「自分の想いを伝えられる子」というのがありますが、ほんとにそうなって欲しいと思います。そのためには何が必要か?・・・まずは聞いてあげることだと思います。この人になら聞いてもらえると思うから、伝えようとするのです。「相手を受けとめられる子」というのも目指す子ども像にあるのですが、まずは大人が子どもを受けとめることが大切なのだと思います。ついつい「ああでもない。こうでもない。ああしなさい。こうしなさい。」と一方的に言ったり、指示してしまいがちです。先ずは聞く、そして子どもが自分で考えるようなことばを返してあげることを心がけたいと思います。