ミニ発表会には、地域のご高齢の方が何名か集まってくださいました。いつもお世話になっているお寺の職員さんにも声をかけたら、何人かが来てくださいました。子どもたちは窓の外の雪が気になりつつも、早く発表したくて仕方ない様子です。発表会当日より随分リラックスして発表していました。ちょっとリラックスしすぎかなと思う場面もありましたが・・・
それにしても、子どもたちの楽しそうな様子を見ているのは誰でも嬉しくなるものです。ご来園いただいた皆様も、とても喜んでくださっていました。これも、発表会に向けての取り組み自体を子どもたちが前向きに楽しんでいたからだと思います。
発表会は子どもたちの発達を保護者にご覧いただくという目的もあるので、クラスごとに行っています。各クラスでどんなことをするのかを構想段階から全職員で共有できると良いと思います。
子どもたちの発達の順序は変わりません。ですから、「どんな発達を遂げるのか」に沿った取り組みは、年度によってそう大きく変わるものではありません。概ね○○歳の発達ははどんな発達なのかを皆が理解し、それを遂げられるような環境作りを0歳から6歳までを見通して行うことがとても重要です。
その中でどんな発達が目の前の子どもたちに必要なのかを年度当初から見据えて、環境を整えてゆくことが大切です。そうして育った子どもたちの力を、保育所保育指針でいう「言葉」や「表現」といったを視点を中心に発達の姿を発表するのが、生活発表会だと思います。
ですから、全ての職員が全てのクラスの発表の目的(どんな発達なのか)を理解している状態があって、その年の担任が、どのような題材によってどのように子どもたちと楽しむのかを、子どもたちの興味から見て取ることは当然です。
そして、それを機会あるごとに他の職員にも伝えたり、意見をもらったりすることができるのが一番良いと思います。「子どもの姿からこんな題材を使いたいのだけれど、こんな表現ができると良いと思うのだけれど、どう思う?」「普段の子どもたちの姿は、こういう形だと表現しやすいと思うんだけど、どうかな?」「こんなひとことをかけたら、子どもたちのイメージがぐーんと広がったので、うれしかった!」「今度は、もう少し角度を変えた環境を用意すればもっと活動が深まりそうなので、やってみようと思ってる。」と、職員がお互いにそんな話をしながら、みんなで子どもたちの発達を喜び合える姿がもと増えると良いですね。そして、それを保護者に知っていただき、分かち合う喜びがもっともっと増えると良いですね。